昨日書いた本『3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』について、実は私が最も気になったのは「訳者あとがき」です。
訳者は保育園の事故予防に携わっておられる掛札逸美さん。
3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
- 作者: ダナ・サスキンド,掛札逸美,高山静子
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2018/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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保育園では3つのTどころか、子どもとおとなの1対1の関わりすら少なすぎる。
保育者は新卒3年目で「中堅」扱い。子どもは10時間以上保育者が入れ替わり立ち替わりする中過ごし、夜になったら「元気に過ごしましたよ」とだけ言われて返される。
と書いておられて、目をつぶってきたけどそやなぁ、と。
手がかからない子ほど保育者が関わってない。
という部分も納得で、うちの子がこれなんです。保育園ではイヤイヤもなくいい子らしい。迎えに行くと飛び出してくるので、ほとんど先生から「元気に過ごしましたよ」の声がけすらなく帰る。たまに話してもそれこそ「元気でした」程度で見てないんやろな~とは薄々思ってた。
最初は違和感ありすぎて悩み、最近は気にしないようにしてたけど、こう書かれると考えてしまいます。
ただ、保育園では体を動かしたり手を動かしたり、私が家で見てたらさせてあげられないな、ということをたくさんできてるのも事実。
少し前に「預かり保育の子が疲れてて負担をかけてる」と書かれてるブログを読んで、すごく正直でいい文章だなと思いました。
でもお仕事はやめないとも。
うん、私もやめない。包括的にその方がいいと思うから。
今の状況に不満はあるけど、仕事をやめたり保育園を変更するほどではない。保育園を変更するのは現実的には不可能なことと、こっちの方がいいと思える保育園が近くにないことも含んだ上で。
夫に「手がかからないから目も届かない」話しをしたら、「自分も全く手がかからなかった自負はあるが、先生との思い出がないわけじゃないし、楽しくなかったこともないのでそんなもんなんじゃないか」と言ってくれてちょっと救われました。