ちょっと前に絵本について書きましたが、サボりがちながらぼちぼち読んでます。
この前読んだ本は衝撃を受けた。自分の子どもの頃と何が違うのか、どう変わってしまったのか一読してわかった。
『ぽんぽん山の月』
1985年の絵本
お母さんを待ってる子ウサギ達がお腹へったねぇと話している。
通りがかったやまんばは猟師にウサギが撃たれたのを見ていて、あれがお母さんかもとわざわざ買いに行っただんごをそっと置いてあげる。
それを見ていた風の子が起こした風で子ウサギ達の「おいしいねぇ」という声がやまんばに届く。
お月様はぜんぶ見ていました。
というお話。
まず、幼児向けの絵本でかわいそうなことに衝撃を受けた。ウサギとは言え親が殺されてる。最近こんな絵本はほぼない。いやあるんだろうけど、人気本はパンどろぼうとかノラネコぐんだんとか明るく楽しいもの。
しかもこの本、解決したわけでなく結局は救いようがない。
でも読んで、我々の子どもの頃ってどうしようもないことがもっと多かったなと思い出した。
普段の生活からして家は今みたいに気密性が高くなかったから冬は寒かったけど仕方なかったし、嫌でも学校は行くものだったし、怒鳴られたり手が出てもそんなもんやったし。
どうしようもないこともあると思えたのは、もっと我慢をしてきた祖父母世代がまだ身近にいたからなのかなとも思う。
もちろん昔の方がよかったと言うつもりはなく、快適に暮らせる方がいいし、自分の意見を尊重してくれる社会の方がいいんだけど、弊害として「どうしようもないけど仕方ない」「それでもがんばる」と思えない人が増えてるのかなと思って。
言い換えると自分が思う100%の環境じゃないと、ということ。少子化はその最たるものなのかな。よくお金のことが挙げられるけど、それだけじゃなくて仕事も環境も自由も100%じゃないとという人が増えてるのが少子化の原因なんじゃないかなと思う。
飛躍しすぎだけど、どうしようもない、足るを知るというようなことを自分も再認識できた絵本でした。
