大阪人の東京子育て

おもしろいこと言えない大阪出身者の子育て備忘録

行動経済学とオリジン弁当の袋

どこかで見かけて予約した『行動経済学の使い方』。難しそうで、本屋では手に取らなさそうですが、「人は必ずしも合理的な選択をするものではない」ということが身近な例とともに書かれていておもしろかったです。

行動経済学の使い方 (岩波新書)

行動経済学の使い方 (岩波新書)

 

初っ端、どういったのがあるかどんどん紹介されていきます。

例えば

「確実性効果」・・人は確実な方を選びがちで、100%からわずかにリスクが生じると確実性が大幅に低下したように感じる。

とか

「損失回避」・・利得が生じた場合の価値の増え方と損失が生じた場合の価値の減り方では後者のほうが大きく感じ、回避する。

説明文だけやとアレですが、本では「こういった場合どちらを選ぶか」 という例とともに書かれているので読みやすくわかりやすい。

これを読んで思い出したのがオリジン弁当。レジ袋が有料になって、取っ手付きの従来の袋を購入するか、不要な場合はスーパーでも無料のビニール袋に入れて渡してくれるようになったんですけど、見てると「不要」と言って、ビニールにくるまれたお弁当をかかげて持って帰る人が多い。何人ものおじさんが大事そうにお弁当を持って出ていく姿はほほえましいおもしろさ。

これは世の中がレジ袋はもらわないもの、に転換した「デフォルト効果」なんでしょうね。

というのも、ここの有料袋「1円」なんです。1円の違い、お弁当買う時に意識します?唐揚げ弁当498円、トンカツ弁当499円だったとしたら、私なら値段でなく食べたい方で選ぶ。

ひょっとしたら1円払う「損失回避」もあるかもしれんけど。

しかし、1円てオリジンも本当は有料にしたくなかったんやろなー。

私は無料レジ袋が戻ってきてくれるの大歓迎です。家でも会社でもゴミ捨てにくくてかなわん。

ゴミをそのへんに捨てるヤツをどうにかするんじゃなく、まともな人間にしわ寄せが来るのって、イジメの加害者はのうのうと登校してて被害者は泣き寝入りと同じ感じがして気に食わんのです。