大阪人の東京子育て

おもしろいこと言えない大阪出身者の子育て備忘録

キダタローの涙

TVerで先週のナイトスクープを見てた。ゲストは最高顧問の「浪速のモーツァルト」ことキダタロー

と当たり前のように書き出したが、関西の人以外には何のことかさっぱりかもしれない。

ナイトスクープは関西で36年続く深夜番組。視聴者からの依頼(たいていしょーもない)をタレント・芸人が探偵としておもしろおかしく解決する番組で、昔は超絶人気だった。(今は関西におらんからわからん)

探偵!ナイトスクープ | 朝日放送テレビ

キダタローは作曲家。♪とーれとれ ぴーちぴち カニ料理~を筆頭に、耳に残る関西ローカルCM曲はたいていキダタロー。テレビでも面白いのでこれまた関西人で知らん人はおらんかった。(今もまだCMやってるかはわからん)

キダ・タロー - Wikipedia

今回の依頼の1つは「親友「まめくん」に謝りたい」。おじさんが中学生の時に親友を蹴ってしまって疎遠になり、それを今でも後悔してるから謝りたいという内容。

内容自体は大したことなかったんだけど、導入として探偵がキダタローに「顧問は何か後悔してることありますか?」と軽い感じで聞いた返答に胸がつまった。

キダタローは「あります」と即答し、探偵が依頼になぞらえて謝れたか聞くと「もう死にました」と答えて笑わせてから、内容を話しだした。

「心臓が悪い子がいて、みんなでその子をいじめてたんです。自分もそのうちの1人に入ってた。ある時その子をこづいたら静かにハラハラと涙をながして・・・」

ここまで話して言葉につまり、涙をこらえて「それから私は人に手をあげることをやめました。」と続けた。

私の文章力では伝わらんやろうけど、ぐっとくるものがあった。

キダタローは現在93歳。80年間すぐに出てくるほど後悔し続けてるんだろう。

これ以上書くとわかった風な教訓めいたことになってしまうのでもうやめるが、金曜に次の回が更新されるまでは見られます。

tver.jp