大阪人の東京子育て

おもしろいこと言えない大阪出身者の子育て備忘録

『ケーキの切れない非行少年たち 』雑感

だいぶ前に下書きしたままだったものに手を入れて公開します。あっちゃこっちゃ話が余計に飛んでしまったんですが・・

ーーー

2019年発売なので少し前の本ですが、『ケーキの切れない非行少年たち 』を読みました。まとまらないですが思ったことを。

アマゾンの「内容」より

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
 

親が病院に連れてくるのはいい方で、ほったらかしで非行に走る子が多い。昔は問題有りとされてた状態でも判定が辛くなってて現在では問題なしとされるなど。

先日読んだ1歳半健診で自閉症のスクリーニング調査を始めてした医師の記事↓↓を思い出しました。

style.nikkei.com

昔は性格と思われて母親のせいにされてたのが障害だと認められるようになったのはいいことだと私は思うんですが、その後も長くフォローはされてるんだろうか。親任せだけでないシステムが構築されてほしいと思いました。

コロナは命がかかってるとは言え1年でワクチンができて、オリンピックもあれだけ反対されてもやると決めればやっちゃえることを思うと、社会問題もやる気があれば解決できるんちゃうんという思いが強くなってます。

子どもに関するものだとぱっと浮かぶだけで保活、小1の壁、小4の壁、教員の負荷、子どもの貧困、虐待などなど。

話を冒頭の本に戻すと、「超実践的なメソッド」はコグトレという認知トレーニングで、学校で毎朝5分やるだけでも効果的とのこと。

同じ作者のコグトレの本↓↓内容は点つなぎ、模写、間違い探しなどだそう。

医者が考案したコグトレ・パズル

医者が考案したコグトレ・パズル

  • 作者:宮口幸治
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: 単行本
 

幼児ドリルと似てる。それの発展型の小学校入試は認知能力が高い子を選別してるんやなと思いました。(幼児ドリルってひっかけ問題のような指示が多くて、何でこんなちっこい子がこんな問題の言いなりにならなあかんねんという反抗心を持ってまう)言うこと聞く+問題おこしにくい子を選ぶのにいい方法なんやろな。

とは言え、それがあかんとは言えず。

私自身は地元の公立の小中学校に通って、アホもかしこも不良もいて、色んな人がおるという話になると今でもその頃が思い浮かぶんですが、高校も公立やったけどアホや不良は激減した。

色んな人がいる環境の方がいいんじゃないかと思ってたけど、今思うとそうじゃない方が楽だったなと思うんですよね。

 

話がバラバラになりましたが、最後にもうひとつ本を読んで思ったこと。「うちの子がよければいい」ってなってないかな。よその子のこと、ひいてはよりよい社会のようなことまで気にかけてたかな。

理想論かもしれませんが、一人一人の心の持ちようというのは大きいように思います。