数年前『嫌われる勇気』、数ヶ月前『DIE WITH ZERO』にまんまと影響されたので、昔流行った自己啓発本も読んでみたら得るところがあるのではと思い、読んでみた。
選んだのは『チーズはどこへ消えた』と『夢をかなえるゾウ』。
実は両方とも内容は覚えてないけど、昔読んだことはあった。
『チーズはどこへ消えた』は2020年発行。私は22年入社なので氷河期真っ只中のこの時期の雰囲気はよくわかる。バブル崩壊からずっと右肩下がりで、ITバブルは1年で終了。この後銀行がつぶれ、企業はリストラの嵐、日本が破綻するんじゃないかと本気で思われる時代に突入していく頃の本。
そういうご時世だったから、現状に留まらず恐れず行けよ、行けばわかるさ、というこの本がウケたんだろうなと思った。
当時、読んで嫌な気持ちになったのだけは覚えていて、今思うとこれだけ頑張ってるのに、まだ頑張り続けないといけないのか…と感じたんだろうなと思う。自己責任論に通ずるところがある。
あの頃は社会にも誰にも余裕がなく、自己責任にするしかなかったけど、今「何でも自己責任」が否定されつつあるのは喜ばしい。
当時何となく嫌としかわからなかったことが、後からこういうことだったのかと検証できたのは面白かった。
『夢をかなえるゾウ』は初版2007年。
読んで、んなもんできっかい!と思ったことだけ覚えてる笑
再読して、私が若い時に一般的だった感覚で古いなと思った。
今の子は金持ちになりたいとか、出世したいとか、そもそも目立ちたいと思わなさそう。
でも、人心が20年で全く変わってしまったとも思えないし、素直な若い内にバカにせずやってみるのもいいかもなーと読み終えた頃、ぼんが誕生日プレゼントを前倒しで欲しいと言ってきた。
お父さんに相談してみと言うと、直撃してダメと言われてスネてたんだけど、夫が「自分が欲しい!だけでなく、それでどんないいことがあるかとかお父さんにどんなメリットがあるかを言わなきゃ、説得できないよ」というようなことを言ってて、正にそれ書いてあったことや!とびっくりした。
正直、自分はそんなこと考えてこなかった。。けっして人のことを考えない冷酷人間ではないと思うけど笑 自分はこう思う!こうしたい!の正面突破のみで、相手を説得するためにこういう言い方するとか、裏まで考えることはやってこなかったなー…
私、自分がほんまはアホやとは思ってて隠してるんやけど、思ってた以上なんかもしれん。
まー今更治す気もないので、単細胞、よく言えば素直(って感じは全然しやんけど)てことで!