大阪人の東京子育て

おもしろいこと言えない大阪出身者の子育て備忘録

忘備録『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』

子どもが4歳になるまでのエピソードや気付いたことを時系列で綴った脳研究者の本。

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学

 

著者は池谷裕二さん。テレビで見たことのある顔×脳科学×イクメン=流行りに乗った本かと思ったらずいぶんおもしろかった。

毎度のことですが、気になった箇所をメモ。(ほんとに私が気になったところを最小限なので、全部読まれたらもっとおもしろいと思います)

 

・脳の神経細胞の数は誕生した瞬間が一番多くて、あとは減る一方。3歳になるまでに約70%を排除。

・ある程度痛い思いをすることで、赤ちゃんが学ぶこともある→ヒトは経験を通じて「高さ」に恐怖を感じるようになる(ひよこは違う)

・ネズミのヒゲに物が触れた時の実験。自ら触りに行ったときは他者に触れさせられたときに比べ10倍ぐらい強い脳反応を引き起こす。能動的に行動する方が脳が強く活性化する。

・「トリ頭」というとすぐに忘れてしまうことだが、実際の鳥は写真に撮ったかのように正確に風景を記憶する。人間はゆっくり曖昧に覚えることで、違った角度でも同じ人と認識できる。

50ピースのパズルを幼い子どもがスラスラ完成させるのは「映像認識」と呼ばれる能力。成長とともに失われる。

・積み木や立体パズルで遊ぶのは脳の成長に有効。頭の中で物体を回転されて眺める「メンタルローテーション」の能力は他人の視点に立って考えることや自制心や自己評価にも関わる。

・二語文の頃はわかりやすかった言葉がわかりにくくなってきて、「え?」と聞き返してしまうが「うんうん」と聞いてあげる。

・絵本は「読み聞かせる」よりも「自分で読む」ことを重視。脳科学的に読んだり聞いたりする「入力」よりもしゃべったり書いたりする「出力」のほうが重要。

・2歳6ヶ月 「お姉さんは一人で寝られるよね」一人で眠るようになった。

・2歳7ヶ月 オムツが取れ始めた。トイレに行くまで我慢するというのも「自己抑制力」他の子と一緒に遊ぶようになったり、ぬり絵ではみ出さずに色を塗れるようになったのも広い意味で自己抑制力。「1回見たらお風呂に入る」も通じるようになってきた。

・プロ棋士の直感は経験から生じる反射。子育てで大切なことは「よい経験をさせる」こと。

・2歳9ヶ月 指を使って足し算ができる

・3歳までに親がどんな子どもに育てたいかしっかり考えて働きかけることの意味は大きい。自分で考えて物事を決めるようになってほしい(自発的な対処力)と思い、ダメ!としかるのではなく「いいこと?悪いこと?」「どうしてだめなのか?」「どうしてしたのか?」と行動の理由を自分の言葉で表現させるようにしてきた。

・知識を詰め込む早期教育は長期的にほぼ効果がない。幼少期に習得すべきは「五感体験」「忍耐力」等。

・子供の絵を「上手だね」と褒めたら「ほめないで」と言われた。「認知的不協和」=自分の思惑と現実が矛盾していることにストレスを感じる状態。この場合、好きだから描いてるのにほめられたくて描いてるように感じ、そのうち絵を描くのをやめてしまう。→「えらい」「がんばった」と行為をほめるのではなく「この絵好きだな」といった風に言うのがよい。

・4歳 マシュマロ・テスト 15~20分先 見ないのが有効と教えればいい。

・「約束」「説明」を普段からきちんと伝えていると忍耐強く我慢できるようになる。理由を自分で説明できるよう導く。オープンクエスチョン→クローズドクエスチョン→オープンクエスチョンで親も対処できるし、子も頭ごなしにしかられない。

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3歳から4歳はほぼ飛ばしてます!(エピソードが複雑すぎてまとめられなかった)

最初は赤ちゃんのようすを見て「◯◯反応が現れている!」みたいなのが「(私が思う)理系!」という感じでおもしろかったけど、後半は今まで得た知識を育児にぶちこんでる感じで、マシュマロテストではやりきった感すら出てました。

かなり成長が早い子だと思うので比べない方がいいと思うけど、4歳のマシュマロテストは私も密かに目標にしています、、