大阪人の東京子育て

おもしろいこと言えない大阪出身者の子育て備忘録

『子どもの心のコーチング』を読んで思ったこと

声をかけ、世話をやきすぎて、依存心の強い、自立できない子どもが増えているといいます。しかし、子どもの将来を思うのなら、自分で考える力、周りの人とうまくやっていける本物の「生きる力」を身につけさせるのが親の務めです。(アマゾンの説明より)

20年ほど前の単行本の文庫版。文庫版も内容は15年前の初版のままのようで、何となく古い感じだったり聞いたことあるなというようなものもありましたが、「この本には『母親』という言葉が少ない」と書いてあったりして、当時は最先端だったのかも。

最初の方、著者の友人が子どもに「だめ」「これにしなさい」「お茶飲んで」「座って」「こぼさないで」と矢継ぎ早に指示を出す描写があります。

・・耳が痛い。まさに我が家。

自律・自立が最終目的だとわかってるのに、つい口を出し、待てず、親がやってしまう。ほんま子どもの問題じゃなく、親の問題やとまたもや痛感したわ。

ぼんは口うるさく感じ始めてるようで、最近は何度も言うと「わかってる!」とか言ったりもします。

ーーその他私が気になったところーー

「人の役に立つ喜びを教える」「共感すると自ら動くようになる」。いずれもむやみに褒めるのではなく、感謝し、親がどう感じたか伝える。

子どもが自分の理想通りに動かないと怒りのスイッチが入る。まず、指示、命令、小言をなくす。それが難しければとにかくしゃべらないところから始める。

ダメを注意するのでなく、できた時に伝える。

子どもの話を聞く時も指示、命令、小言をやめる。質問したら答えが返ってくるまで待つ。思わず何か言いそうな時は黙る。

「理解したい」と念じ、子どもが言ったことを繰り返す。

「YOUメッセージ」でなく「Iメッセージ」で。

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以前は「親の手間が増えるだけなら我慢しよう」と思ってた時もあったんですが、我慢なんて続くもんじゃないですね。最近はさっさとやらないとか散らかしっぱなしとか手間が増えることにウンザリしてしまいます。そしてなまじ言葉が通じるようになると口で動かそうとして口うるさくなり、自分でさっさとやってしまった方が楽ってなりがち。

安全とマナー以外なるべく口出ししやんとこと「(散らかろうが多少寝るのが遅くなろうが)死にゃーせん」を自分の中の合言葉にしようとしてます。なかなかうまくいかんけど。

「自分のことは自分で」を始める幼稚園児ぐらいにちょうどいい本だと思うので、今度こそ「黙る」ことを身につけねばと思います。