『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』を読みました。図書館でえらい人気で、何でなんやろうと思ってたけど、時代に即してて納得。形だけの性教育をするより、これを男女全員に配ったらいいと思う。(その前に小さい時から「男だから、女だから」を刷り込まないように周りの大人が気をつけていかないとと思うけど)
備忘録として内容と思ったことをメモ書き。
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第1章 男の子の日常にかかるジェンダーバイアスの膜
「女らしさ」「男らしさ」は社会から刷り込まれる。
第2章 男の子にかけられる呪い
男らしくあることでつらいと言えない、自殺が多いのもこれ。
モテない劣等感をこじらせて女性に攻撃的になる男性を「インセル」と呼ぶ。
第3章 セックスする前に男子に知っておいてほしいこと
性教育はいまだにタブー視されていて、ポルノが教科書になってしまっているが、あれはファンタジー。
第4章 セクハラ・性暴力について男子にどう教える?
セクハラ・性暴力の加害者は圧倒的に男性。性欲は本能と言われることがあるが、コントロールできないものではない。
性暴力被害の重さを想像できてない。
第5章 カンチガイを生む表現を考える
「エロいことになってる」からエロく感じる。レイプや痴漢までもエロいことにしていて、性暴力が娯楽になっている。
第6章 これからの男の子たちへ
筆者が伝えたいこと2つ
「男らしさ」の呪いから自由になる
「男性であることの特権」を自覚し、性差別や性暴力を許さない
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これだけやとなんのこっちゃわからんと思います。内容の100万分の1にも満たないので、男の子の親に限らずぜひみんな読んで欲しい。特にこじらせてる、この本でいう「インセル」男性に読んでもらいたいけど、女性攻撃とか自分を卑下することを拠り所にしてる人も多そうやから今更変わらんかな。
男らしさ、女らしさの刷り込みの話で思ったのが、そもそも赤ちゃんの洋服がピンクと青に分かれてますよね。色ぐらいでしか見分けがつかないからなんだろうけど。
私は「男の子なんだから」というようなことは言わないようにしてますが、でもぼんの服があるのにこいとにはピンクや女の子らしいのを着せたくて着せてて、この本を読む前から、これは女の子らしさを教えてしまってるのかなと気になってます。
でも我慢して中間色・ユニセックスのものにするのもなぁ。ぼんはピンクが好きらしく、ぼんにもピンクを投入してるからてのを落とし所にするかなー。
タイトルの「これからの男の子たちへ」だけやと女の子大事にせーとかそういうことかなと思ってたんですが、そんな安直ではなく、男女ともに自由に、楽になり、よりよい社会に向けての本だと思うので老若男女読んでみてほしいです。